暗号資産(仮想通貨)イーサリアムネットワークに対応するウォレット「MyEtherWallet」が、イーサリアム2.0(ETH2)のステーキングに対応すると発表した。ユーザーがノードの立ち上げなどの処理を行わずにETH2ステーキング可能な代行サービスを提供する。
MyEtherWalletのウェブアプリおよびアンドロイド端末のウォレットアプリで、ETH2のステーキングに対応する。
ETH2のステーキングは、イーサリアム2.0のブロックチェーン「ビーコンチェーン」におけるデポジットコントラクトを指す。ETHを入金することはできるが、預けたETHやステーキング報酬は、先のアップグレードフェーズまで約2年間ロックアップされ取り出すことはできない。
MyEtherWalletのステーキング代行機能を利用するユーザーは、一つのアカウントにつき、32ETHを預け入れる必要がある。ユーザーが自らノードを立ち上げるなどの必要はないメリットがある。
同サービスは、ステーキングの関連サービスをホストする企業Stakedとの提携で実現。ユーザーは取引所と異なり、秘密鍵を自分で管理しながら資金を預けることになるとしている。
ウォレットアプリからの対応は、MyEtherWalletが初めて。ステーキングの代行サービスを発表した取引所は、コインベースやバイナンスなどがある。これらの取引所は入金されたETHや報酬分に流動性をつけるために、代替トークンを発行する方式を取る。一方、MyEtherWalletのほうでは、代替トークンは発行されない。
なお、現在もビーコンチェーンへの入金が止まらず、約730億円に相当する1,275,649ETHが入金されている。