ビットコインが高騰した11月度のデータで、世界各国の暗号資産(仮想通貨)取引所20社は約1.59億の訪問数を記録した。TheBlockやICO Analysticsが報じた。
SimilarWebのMonthly Visitsデータによれば、最も訪問数の多かった仮想通貨取引所はバイナンスで前月比+38%の4474万。次点はコインベースで前月比+58%の3748万だった。
国内取引所ではZaifの訪問数が前月比+122%と最も伸長した。ネム(XEM)などの高騰に伴い、板取引需要の高さから取引所サービスを提供する同取引所の需要が拡大した可能性がある。
Web traffic dynamics of crypto exchanges in November vs October 2020. Crypto web traffic in November was the highest year to date. According to data from @SimilarWeb in November in average web traffic of cryptocurrency exchanges has increased by 31%. pic.twitter.com/0FbGzPF4VJ
— ICO Analytics (@ICO_Analytics) December 7, 2020
一部取引所は顧客離れも
一方、前日比で大きくマイナスとなったのが、前月比−36%のOKExと、−32%のUniswapだ。
OKExは今年10月、仮想通貨ウォレットの管理権限を持つ関係者が公安機関の調査を受けたことを理由に、認証作業不能に陥り、仮想通貨の出金サービスを一時停止。11月26日よりサービスを再開したが、顧客離れにつながった。
分散型取引所(DEX)のUniswapは、DeFi(分散型金融)相場が夏以降に一服したことや、独自トークンの流動性マイニングが終了した影響が挙げられる。Uniswapは今年8月のピーク時には、24時間出来高で米最大手取引所のコインベースを上回っていた。
国内の関心指数は右肩上がり
ビットコイン高騰などの相場環境を受け、仮想通貨メディアCoinPostの訪問者数も好調に推移する。日本国内でも仮想通貨関連ニュースにおける市場の関心が継続していることがうかがえる。
CoinPostの11月のsimilarweb訪問者(Visits)数は、530万でした。
暗号資産の関心が爆発的に高まった月でしたが、市場が一服した今も10月水準は超えて推移しています。 pic.twitter.com/vrX0OHaejv
— 各務貴仁|CoinPost・Links (@coinpost_kagami) December 8, 2020
今年9月〜11月にかけて、英語圏(英)の仮想通貨メディアが上位を占める中、日本語圏のメディアとして月間訪問者数世界3位まで上昇していた。